オリジナルTシャツの生地を選ぶ時に、オンスという表示が掲げられていることがあります。このオンスは、生地の重さを表す言葉です。日本で重さを表すときにはグラムで表しますが、Tシャツやトレーナーはアメリカで普及した衣服なので今でもオンス・パー・スクエア・ヤードを略してオンスで表記されています。
一般的なTシャツはだいたい3.5オンスから4.9オンスで、薄手または厚手です。夏場から冬場のアンダーウェアまで一年を通して着用できます。5.0オンスから7.9オンスは厚手生地になり、型崩れしにくくなります。6.5オンス以上はスーパーヘビーウェイトといい最高級の厚さです。8.0オンスから13.0オンスはトレーナー生地です。裏起毛があり吸湿性や保湿性に優れています。
カットソーの編み方について
Tシャツやスエット類をカットソーと言います。カットソーに使用される生地には編み方がいろいろあります。綿の素材でよく見るのが天竺という編み方でオリジナルTシャツにもよく利用されます。よこ編みの最も基本的なタイプで正式名称は平編みです。表はV字に裏は半円に見えます。スライスは、表目の編み目のたて列と裏目の編み目のたて列が交互に配列されているので、横への伸縮性に優れています。このタイプは運動をするときに向いています。
裏毛は3種類の異なる糸を用いて編み上げ、スウェットなどに利用されることが多いです。裏起毛は裏毛の裏面を特殊な加工で起立させたもので、柔らかく暖かみがあります。また、防寒性にも優れています。その他いろいろな織り方があるので、用途に合わせて選ぶことができます。
糸の種類のいろいろ
綿素材と一口にいってもカード糸、セミコーマ糸、コーマ糸の3種類に分かれていて、使用する糸によって仕上がりが違い価格も異なってきます。もっとも一般的な糸はカード糸です。カード加工という、不純物を約5パーセント取り除く作業を行った糸です。素朴でカジュアルな印象があります。
セミはカード加工を行ってから櫛通しをおこない、更に10パーセントの不純物を取り除いたものです。カード糸よりも柔らかな肌触りに仕上がります。コーマ糸はコーマ通しを行い細かい繊維を除去した最も品質の良い高級糸です。光沢があり肌触りもとても良いです。染色後の発色がとても良いので、オリジナルTシャツのデザインもキレイに仕上がります。